僕が初めて打ったパチスロ台はパイオニアの4号機「ハイハイシオサイ」(裏モノ)でした。
何故、パチスロビギナーだった僕がこんな玄人好みの台をチョイスしたかというと、台が空いていなかったからです。
そらそうでしょうよ。
台が空いていなかったとしか言い様がありません。
僕だって本当は、スロ雑誌で花形として解説されていた「花火」や「大花火」を打ちたかったんです。
しかし10何年前かは忘れましたが、県内でパチスロが解禁された時に、地元のボッタクリホールの店内で人をかき分け、打てる台を探した結果、見つかったのがハイハイシオサイだったのです。
ハイシオしか選択肢が無かったのです。
4号機のハイハイシオサイの筐体デザインをチェックしてもらうとわかると思いますが癒し系です。
ものすごく癒し系なのですが、そこはかとなく香る怪しい雰囲気。
パチスロビギナーだった僕は「台の雰囲気が癒し系で落ち着くわー、でも何か変というか怪しいんだよなーこの台!」と感じながら、千円をサンドにツッコミレバーを叩きました。
この裏ハイシオですが今思うと子役カットが効いていたのかもしれません。
すぐに手持ちのコインは台の中へ吸い込まれて行きました。
僕は財布から、おもむろにもう1枚の千円札をサンドに・・・。
せっかく台に座ったんです。
さすがに千円程度じゃ辞められませんでした。
そして二千円目の数プレイしたその時!怪しくも綺麗なハイビスカスのランプが光ったではありませんか!嬉しかったです。
すごく嬉しかったです。
人生発ボーナスですから、嬉しくないわけがありません。
ボーナス当選の興奮冷めぬ状態からの、初めての目押しです。
当時の僕は、まだ目押し力が養われていない頃で、6回くらいは目押しをミスりました。
7度目にしてやっと揃ったボーナスはバケ。
当時僕は、レギュラーボーナスが残念なボーナスという事すら知らなかったので、バケでも滅茶苦茶興奮出来ましたし楽しかったです。
そしてボーナス消化後のコインをみて、他の人と比べ、少ないんだけど・・・という腑に落ちない気分で、打ち続けた結果、コインが尽きました。
ボーナスゲットとボーナス消化、持ちコイン消化で一段落し、僕はハイシオの島を眺めました。
すると客が香ばしい事、サンドにバンバン札を突っ込んでる人多数、連チャンが胡散臭い事、ボーナス後32ゲームまでの両隣の視線が痛い事を不審に思い、その台を後にしました。
野生の勘です。
このハイシオの島だけ異様な雰囲気を醸し出していたのです。
素人の僕でも何となくわかりました。
この台はイカンと、やばいと、お金が一杯必要なタイプの台かもと。
というわけで、僕の初めてのパチスロ収支は、バケ1のマイナス二千円でした。
あのままハイシオ32Gバージョンにお金をぶっこんでいたら相当負けていたでしょう。
ビギナーにとって裏物の島は鉄火場すぎて怖かったです。
しかし、それも今では懐かしい思い出となっています。
裏モノのハイハイシオサイ-30