昭和47年10月8日より、TBS系にて放送された。全26回。
当時、『ウルトラマン』(1966年)にはじまる変身ブームが『仮面ライダー(1971年)』で頂点に達した感があり、類似企画が氾濫しマンネリ化が進んでいた。マンネリ化の問題点を、1.主人公が組織(および組織の一員)であるという類型 2.変身前の主人公が二枚目であるという類型 3.主人公の変身後は闘技のみが見せ場になるという類型 4.怪獣・怪物出現の理由が「地球征服」の大義名分に則ったものという類型 にあるとし、これらから逸脱した物語として『アイアンキング』が企画された。
新企画のアイデアは『隠密剣士』(1962年)に拠った──1.主人公の危難を副主人公が特殊能力で救う設定(隠密剣士:美剣士秋草新太郎と忍者霧の遁兵衛。アイアンキング:美青年静弦太郎とひょうきん者の霧島五郎) 2.敵は未知の宇宙人ではなく人間 。そのうえで、3.弱点を持った生身のヒーロー像(水分が絶対に必要という設定。子供の日常的な肉体感覚のうち、遊びやスポーツと関係がある喉の渇きをモチーフにした) 4.主人公と副主人公のユーモラスな掛け合い で、リアリティと親近感を持たせた。
主人公、静弦太郎役の石橋正次は今日のジャニーズ的人気を博した。また、日活出身の名優、浜田光夫もこれが最初で最後の“変身ヒーロー”役となった。 |