自分の迂闊さから未発見に終わったコンチネンタル攻略法

 

もの凄く古い思い出ですが、私が初めてスロットを打ったのは初代「コンチネンタル」。

 

もう年代の記憶も朧に近いのですが、調べてみたら「コンチネンタルⅠ」がホールに登場したのは1990年(平成2年)。
当時、渋谷にあった大学の学生で、学業そっちのけで引越しや什器の搬入、その頃恵比寿にまだあったサッポロビールの工場のビールの仕分け作業などの短期バイトに精を出していました。

 

そのうちバイト仲間に誘われて、仕事帰りの渋谷のホールで出会ったのが新台入れ替えで入ったコンチネンタルⅠです。
そのバイト仲間が言うには「この台はアニマルと違ってそんなに連チャンしないよ」とのこと。

 

アニマルとはその少し前に強烈な連チャン性で有名になった機種で、完全確率でないことが判明して基盤改修されてからはウンともスンとも連チャンはしなくなってホールから消えてしまったそうなのです。

 

その頃のホールはまだまだアンタッチャブルな気配が満ちていて、客も店員もいかにもワケあり風な人間ばかりでした。
東京の片田舎と言った風情の渋谷の街並みも、戦後のヤミ市の名残がまだまだあって、雑然としたパチンコ屋の雰囲気とうまく噛み合ってました。

 

初打ちでスロの魅力に獲り付かれて以来、いつしか私もコンチネンタル狙いで、新装入れ替えがあると聞くとあちこちのホールに並びました。

 

そんなある日、打っていると奇妙な事 に気づきました。

リールが回り始めてからコインを投入すると、コインが戻って来る時と来ない時があるのです。

早回しをしているので、コインを投入してレバーを叩いてからもコインを入れてしまう事があるのですが、コインが戻って来ない時は台の内部で何か「ブホッ」と言う小さな音と振動がレバーから手に伝わって来る気配がするのです。

 

その時は「アッ!またコイン1枚損した!」と内心で思うだけでしたが、それからしばらくしてからコンチネンタルの4枚掛け攻略法が発覚し、パチンコ必勝ガイド紙上や一般週刊誌を賑わしたのは!!

 

何でも3枚掛けで普通にドラムを回すと同時にコインを1枚追加投入し、コインが飲み込まれてタイミングが合えばビッグが成立するというもの。

もともとはセレクターを利用して連チャン判定を行うつもりだったようですが、設計上のバグで毎回強制的に信号が送られてしまったらしいです。

 

自分に冷静な観察眼と緻密な頭脳があれば、攻略法をいち早く発見して数百万円の金を手に出来たのに、とあの頃の悔やんでも悔やみきれない思い出として今もあります。

 

スロット 初代コンチネンタル 4枚掛け打法